虫の棲む星はおかげ様で10年目を迎えました

 「虫の棲む星」というブログを立ち上げて、もう10年が経ちました。
 本当にマイペースながら、10年の長きに亘り続けることができたのは、関わっていただいた皆様のおかげだと感謝いたしております。この記念になんの虫を載せようか考えましたが、虫屋になるきっかけでもあったいっしょに歩んできた息子と、とちぎ昆虫愛好会の有志で2006年に開催した、宇都宮市柳田緑地公園での採集会での1コマを載せることにしました。息子も今年高校を受験するまでに成長しました。

 当初、私がこのブログを始めるにあたり、私自身、生半可なことはできない性格でしたので、虫に関連する職業に就いたのだから、虫に対する視野をより深めて、より多くのことを学んでいき、超一流になるために自分に発破をかけようという気持ちから始めたのですが、いつしか、虫やそれをとりまく動物たち、植物たち、それらを包み込む栃木県さらには日本国土の美しい環境に魅せられ、最初に思っていたよりも多くのことを勉強することになりました。

私は生まれも育ちも(途中ちょっと抜けましたが)栃木県でしたので、栃木県内の虫ということにこだわりました。また、自分の家の周りの虫にもこだわりました。地元の虫を知らないで、他の地域のことまで手は出せない、というのが私の考えでした。これは、変な話、商売にも通じるところだと思います。地場を固めないで、商売をすると、商売する本人も安心できることはなく、多くは足下をすくわれるのを今まで見てきているからです。そういうわけで、ブログの内容はほとんどが栃木県内のものということになりました。栃木県内からほとんど出られていないのは、私自身の都合もありますが、魅力が多すぎて、また、未知な部分が多くて栃木県以外に出られない、ということもあります。

 私にとって今現在、虫とのつきあいは、虫を通して今の世の中の人々は「本当に幸せなのだろうか?」ということを確かめる旅のような気がします。採集をする人々、観察を指導する人々・教わる人々、新種を見つけた人々、美味しい虫を見つけた人々、新しい虫の芸術品を作り上げた人々、虫を知ることで仲間を得た人々・・・など、こういう人々を見ていると、この世の中でも自分も安心して生きていける、そんなことを確かめる繰り返しのような気がします。そんなことから、私はある時期から一人で採集に行ったり、一人で虫関連の活動をすることはほとんどなくなりました。人とのつきあいが私の虫屋の道だと確信したからです。それと同時に、虫の住めないような世界で生きている人々を見て、虫とそれを取り巻く環境がなくても幸せに生きていけるのだろうか?ということも観察し、考えたりしています。

 この10年、虫に関わるいろいろな方々と出会い、いろいろな活動をし、また成果を発表させていただきました。本当にいろいろな方々と出会え、刺激をいただいたことについて、私は運がいいなあと思います。そしてこんな私におつきあいいただき、成長させていただいた皆様に深く御礼申し上げます。

 というわけで、これからも虫とのつきあいは続くと思います。今はどうなるのかわかりませんが、おそらく形を変えていくことでしょう。私の出来ることをゆるゆるとさせていただきながら、このブログもゆるゆると続けていきたいと思っています。

 最後になりましたが、ブログを見ていると、家族をすいぶんと採集に引き連れ回してしまったり、一人で勝手に遠くへ行ってしまったり、嫁さん、息子、娘には大変迷惑をかけたなあと反省しました。ブログを始めたころに2歳にも満たなかった娘はもう来年中学になってしまいます。そういう意味でこのブログは私にとって反省も含めた思い出のアルバムとなりました。今後とも皆様のご支援をいただけると幸いです。

御礼とご挨拶まで。

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  by ryuhixryuhi | 2015-05-02 12:27 | 未分類

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