トゲアリ

自宅のクリの古木の樹洞に昔からトゲアリが棲んでいる。
トゲアリという名の由縁は胸部の釣り針状のトゲからきている。
夏の暑い盛りにもたくさんの個体が働いているのが観察できる。
b0099538_22214033.jpg

このトゲアリはクロオオアリ(ムネアカオオアリの場合もある)の巣を乗っ取るということで知られている。
その手口は非常に巧妙である。
結婚飛行を終え、翅を落としたメスのトゲアリは、具合のよさそうなクロオオアリの巣を見つけ、中に侵入する。
そして侵入後に、クロオオアリの働きアリの上に馬乗りになって数日間かけてクロオオアリの臭いを身にまとう。そうすることでクロオオアリに攻撃されにくくなり、その後の活動をやりやすくすることができる。
その後は、巣の女王を探し、見つけると咬み殺して自分の卵をクロオオアリに育てさせ、子孫を増やしていく。
トゲアリの数がある程度増えると本来の巣となる樹洞などに移り、完全なトゲアリのコロニーとなるわけだ。
b0099538_2222818.jpg

だいぶ前の話になるが、アリが知恵をつけて、彼らを滅ぼそうとする人間の策略を次々に打ち破り、ついには人間を支配してしまうという映画(題名は忘れました)があった。もっと前には「黒い絨毯(という題だったかと思う)」という、アリの大群に男女が襲われるという映画もあった。アリというのはその高度な生活能力から人間のイマジネーションを刺激し続けてきた昆虫の一つということが言えると思う。
[PR]

  by ryuhixryuhi | 2006-08-22 22:28 | ハチ目

<< トゲバカミキリ アサギマダラのマーキング調査 >>