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カエルキンバエ再び

所用で渡良瀬遊水地に行った。
せっかくなので、1か所気になっていたオオルリハムシの生息ポイントへ。
この場所は4~5年前だったろうか増水により大打撃を受けた場所である。
その時期はおろか次の年でもオオルリハムシが見られなかった。
シロネをまず探していく。
あった。
カエルキンバエ再び_b0099538_1958525.jpg

しかもけっこうある。
これは期待できると思い、シロネをひとつひとつ見ていく。
先端付近や葉の付け根に彼らはいることが多い。
しかしまったく見当たらない。
ハッカハムシは多数いるのに。
カエルキンバエ再び_b0099538_2002076.jpg

何か所が場所を変えたが、やはり見られなかった。
一時期はシロネ1本に1匹必ずいるような場所だったのに。
環境が変わるとはこういうことだ、と思い知る。

切り替えて、以前、5月に見つけたカエルキンバエ。
環境省のレッドリストで情報不足に指定されている種である。
彼らの環境は変わってしまったのだろうか?
そんなことはまったくなかった。
あっさりと見つかる。
カエルキンバエ再び_b0099538_2021722.jpg

カエルキンバエであることは、標本で確認しないと確実ではないのだが(一応帰ってから確認した)、簡易的には見かけ上の腹部第2節(腹部第3節)上に長い剛毛が見られることから区別できる。現場では私はそうしている(そんなところ見られるか!と言われそう)。
カエルキンバエ再び_b0099538_204112.jpg

うん、けっこういる。
これはしばらく大丈夫そうだ。
カエルキンバエ再び_b0099538_204233.jpg

実はこのカエルキンバエによるいろいろな人との縁があったりした。
そういう意味では私にとって、感謝をしている昆虫の一つである。
また、今回もそういう縁を引き寄せてくれるかもしれない。

  by ryuhixryuhi | 2016-06-06 20:07 | ハエ目

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